平成28年4月16日未明、マグニチュード7.3の大地震が熊本を襲いました。
被害が最も大きかったのは県東部、阿蘇に近い益城町(ましきまち)でしたが、熊本市内も各所で建物が倒壊したり、ビルの一階が潰れるなど、大きな被害が出ました。当時の善教寺は、西南戦争の戦火で焼け落ち、その後再建された建物でしたが、建物も古く屋根も重かったため、本堂は南に傾いて天井が落ち、庫裡(くり。住居部分)も崩れてしまい、全壊となってしまいました。
 
 地震発生2ケ月前の善教寺。大きな本堂と、その隣に庫裡(くり、住居部分)が見えます。(航空写真より)
 大地震により、一瞬で本堂は傾いて屋根、天井が落ち、瓦礫の山と化してしまいました。
 
善教寺は四百年以上の歴史があるため、様々な古文書や宝物など、歴史的文化遺産が数多くあり、
これらの保護のため、文化庁の歴史的遺産レスキュー事業により運び出され、保管して頂くことになりました。 

 
 その後、解体工事が始まりました。重機の先が本堂の屋根に触れた途端、本堂はいっきに崩れ落ちました。
 
 現在も善教寺はまだ更地のままになっています。
 phone 096-355-2015 熊本県熊本市中央区東阿弥陀寺町41
 

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