皆様こんにちは。この度は善教寺のサイトを訪れて頂きまして、ありがとうございました。
私は、善教寺の住職を勤めさせて頂いております、西守 騎世将(にしもりきよまさ)と申します。どうぞ、宜しくお願い致します。
ご存知の通り平成28年熊本地震によってこのお寺は全壊してしまい、当時の住職もご高齢であったことから、この地震を機に入院され引退することとなってしまいました。
後継ぎ問題が以前から深刻であったこのお寺でしたが、後継ぎどころか、地震被害により、お寺の再建から始めないといけません。さらにハードルが高くなってしまいました。
加藤清正公の町屋移転計画という都市計画により建立を許され、以後400年以上の歴史を重ねてきたこのお寺の大ピンチ!誰かがやらないとこのお寺は廃寺となってしまいます。
そんな時、私は自然と「自分がお寺を再建し、継ぎます!」と手を挙げていました。
私は元々建築大工の経験があります。また、30年間会社を経営してきました。
これらの知識や技術、経験をお寺の再建に活かせるかもしれない…そう思ったからです。
 
その後、最短で得度すべく猛勉強しました。元々仏教やお寺には全くご縁の無い人生でしたので、全てはイチからです。阿弥陀如来さまとお釈迦さまとの違いもよくわからないし、そもそも仏教とはなんなのか・・・?「何か良さげだけど、複雑そうで厳しい世界・・・」
今考えると恥ずかしいことですが、そんなレベルからのスタートでした。
でも、わからないながらも学んでいくうちに、とてもシンプル且つ奥深い仏教に感動しました。仏教は確かにややこしそうなイメージがあります。そもそも、日本以外にも仏教はありますし、お釈迦様がお亡くなりになられた後ヒマラヤ山脈を越えて中国に渡り、その後日本に渡ってきた大乗仏教(北伝仏教)と、南に渡ってタイやスリランカなどに伝わった小乗仏教(南伝仏教または上座仏教)との違いもあります。さらに、この教えは様々な人の考えが加わって伝わって来ていますから、同じ仏教でもいろんな宗派があり、教えも異なります。
でも、そんな仏教をとてもシンプルに捉え、私たちにお導き頂いたのが親鸞聖人であり、浄土真宗です。仏教を全く知らなかった私がたまたま浄土真宗本願寺派のお寺を継いだのですが、今思えば本当に浄土真宗で良かった、と心から思います。
 
僧侶となった今、お寺の役割とは?そして世間の皆様とお寺との関わり合いとは?を考えさせて頂くようになりました。お寺は単に葬送儀礼を行う場所ではありません。むしろ今では葬儀会館がこの役割を担うことが殆どですので一般寺院で葬儀を行うのは稀になりました。
そして、僧侶とは葬儀会館に派遣されるだけの単なる読経専門業者でもありません。
かと言って、仏法を上から目線で押し付けるのも違いますし、「バチが当たるぞ!」なんて脅すのも違いますね。
では、お寺とは、僧侶とは何でしょうか?

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